「落ちこぼれでもわかるミクロ経済学の本」をはじめ、これまで数々の著書がベストセラーとなるなど、難しい内容をわかりやすく解説することに定評のある木暮太一さん。

その原点は中学時代に同級生に勉強を教えていたこと。
授業で先生がする解説がわかりづらいと感じ、テスト前にはいつも同級生に勉強を教えてられていたそうです。

大学時代には、経済学をわかりやすく解説した文書が学部で300部売れる大ヒット。
知識レベルでは教授に勝てないものの、学生目線に立ったわかりやすさでは負けるはずがないと語るその冊子は、今でも毎年テスト前に1000部売れている慶應経済学部生にはおなじみのもの。

5月12日の朝渋「著者と語る読書会」では、そんな木暮太一さんをゲストとしてお迎えし、4月に発売されたばかりの新著「どうすれば、売れるのか?」のエッセンスを中心に、お話を伺いました。

木暮太一(こぐれ・たいち)さん
作家、一般社団法人 教育コミュニケーション協会 代表理事
慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。説明能力と、言語化能力に定評があり、大学時代に自作した経済学の解説本が学内で爆発的にヒット。現在も経済学部の必読書としてロングセラーに。相手の目線に立った伝え方が、「実務経験者ならでは」と各方面から好評を博し、現在では、企業・団体向けに「説明力養成講座」を実施している。フジテレビ「とくダネ!」レギュラーコメンテーター、NHK「ニッポンのジレンマ」などメディア出演多数。『「自分の言葉」で人を動かす』『カイジ「命より重い!」お金の話』『今までで一番やさしい経済の教科書』など著書多数、累計150万部。

不を抱えた人に対して、解決した後の変化を見せる


新書「どうすれば、売れるのか?」のテーマとなっているのが、ベネフィットという概念。

木暮さんが提唱するベネフィットの定義とは、「その商品を使ったときに起こる変化」のことであり、相手が価値を感じるために必要な買う理由そのもののことです。

基本的にお客さんは、何かに困っている人です。困っている人は、抱えている不が解消されるという「変化」が欲しくて、商品を買います。

ここで重要なのは、「困っている人に対して、私が助けます」というメッセージを伝えること。
商品の品質や機能を詳しく押し出した紹介の仕方をしても、お客さんには響きません。
なぜならば、その商品を使用した後の変化がイメージできないからです。

「相手が困っていることを見つけ、解決してあげる」という目線で世の中を見ていくことが大切です。

「相手が自分を知っていること」が、本当の人脈の意味


異業種交流会に参加し、「人脈が増えた」と喜ぶ人に対して、木暮さんは人脈の定義を改め直す必要があると言います。

異業種交流会で手に入れた名刺は人脈ではありません。
木暮さんが考える、本当の意味での人脈とは、「自分が何かするとなったら、勧んで手伝ってくれる人」のことです。

重要なのは、相手が自分を知っていること。
自分が相手を知っているだけでは何の意味もありません。
相手を知るのではなく、相手に知られようとしなければならないのです。

そのためには、「いかに自分の価値を高めていくか」を考えることが必要です。

とにかく行動し続ける


自分の価値を高めていくためには、とにかく行動することが重要です。

成功者は、かつてたくさん失敗してきたのではありません。
成功者は現在も挑戦し続けていて、失敗を繰り返しているのです。

「失敗する」という前提で挑戦しているため、ハードルが低いのです。
最初からいきなり完璧を追い求めていたら、いつまでたっても行動できません。
出来なくても、出来ないなりにジタバタすることが、全ての根源であり、自分を高めていく上で最善の策なのです。

ジタバタしていく上で重要なのは、積極的に自分の活動を発信していくことです。
続けていくことで、外からはその分野の専門家のように思われていきます。
そうなることで自分の専門領域が増えていき、キラーコンテンツとなる軸が見つかるでしょう。

自身のキラーコンテンツが見つかったら、あとは自分でそれに値段をつけて売れるかどうか。
自分の商品に対して、「お金をちょうだい」と言う、この動作こそが自分の価値を高めていく上で重要だと木暮さんは強調しています。

結局のところ、自分の商品に値段をつけられない人は、受動的にしかお金を稼ぐことはできません。
それはつまり、会社に勤務して毎月決められた給料をもらうということです。
それでは、いつまで経っても自分の価値は上がっていきません。

常に自分の商品の価値を意識し、値段をつける感覚を持ちましょう。
それこそが、自分の価値をを高めていく方法です。

木暮太一さん、ありがとうございました!

会場提供: BOOK LAB TOKYO

 

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