おはようございます!朝渋公式ライターの長田(@SsfRn)です!

日々多くの本が出版されている現代。

多くの人にとって、本はあらゆることを知る手段になっています。

しかし、その重要性を知りつつも、なかなか継続できなかったり、読み終えず終わってしまったり、とうまく読書と付き合えていない方も多いのではないでしょうか?

そんな方々、特に若い世代へ向けての読書術を、菅原健一さん・長谷川リョーさんにお伺いしてみました。

 

菅原健一さん・長谷川リョーさん

菅原健一さん(写真左)

株式会社Moonshot 代表取締役 CEO

これまでのBtoC、BtoB、大企業、スタートアップ、女性向け、男性向け、サービス、メーカーなど、あらゆる企業のコンサル、アドバイザーの経験を活かし企業の10倍成長を支援するアドバイザー業として2018/7/1にムーンショットを創業。

 

長谷川リョーさん(写真右)

株式会社モメンタム・ホース 代表取締役

新卒でリクルートホールディングスに入社後、2016年12月にフリーランスのライターとして独立。修士(東京大学大学院学際情報学府)。ビジネス・テクノロジー領域を中心に数多くのベンチャー経営者や最先端で活躍する研究者やクリエイターへ取材・執筆を重ねる。編集協力に『日本進化論』(落合陽一)、『10年後の仕事図鑑』(堀江貴文、落合陽一共著)、『選ばれる条件』(木村直人、エザキヨシタカ)など。Twitter: @_ryh

 

 

 

言葉の限界が思考の限界である

長谷川さん
読書は、1,000冊を超えてからがスタートだと思っています。1000冊までは、知識を貯めるための読書になるのですが、それを超えると「思考力を鍛えるための読書」になっていきます。僕は大学生のころ、1日1冊は読んでいたので、4年間で1000冊は読んだ計算になります。これくらいの量を読んではじめて、このプロセスがあることに気がつきました。

 

菅原さん
すごいですね、、、!僕は、「この本を読んだら、どう自分が変化するか?」と期待して読むようにしています。ですので、知識を得るために読書している感覚はあまりありません。実は僕、本を読むことが得意ではなく、辛さも感じてしまします。辛いからこそ、変化することに期待するようにしているんです。

 

ーーその本の選び方はどうしているのでしょうか?

長谷川さん
基本は、自分が信用していたり、面白いと感じている人からのオススメの本は、必ず読むようにしています。学生のころは、「講談社の新書レーベルに絞って、順番にすべて読む」みたいなことをしていました。これすごく良いんですよ。当然のことながら新書は、哲学書もあれば、生物学の本もある。満遍なく様々なジャンルの本を読むことができるんです。

先日、落合陽一さんと飲んでいたのですが、著書の「デジタルネイチャー」には仏教や哲学だったりと、理系とは関係のない話がたくさん出てきます。なぜそれが可能か聞いてみると、大学生のころ、岩波書店の古典を全部読んだらしいんです。そのバックボーンがあるからこそ、書くことができるのだと。

結局物事には、原液があります。その原液を薄めて売れている本がたくさんありますが、辿っていくと原液となる本にたどり着きます。今日出た新書をひたすら追いかけるよりは、50年100年と読み継がれたものを読むといいと思いますよ。そこには、必ず理由があるはずなので。

ーー実際に本を読んで活躍している人と、していない人の違いって何があるのでしょうか?

菅原さん
知識が豊富だからといって、ビジネスで必ず活躍できるということは直結しないと思います。20代で本を読む意味というのは、自分のために役立つ本を読んで深めることか、他人の視点を借りることができる点。「自分ならどう思う?」ということだけではなく、「上司ならどう思う?」「この著者ならどう思う?」みたいに、いろんな人の考えを想像することができると、仕事ってかなり進めやすくなると思いますよ。

僕は、この「視点を借りるために本を読むこと」が、若いうちに触れていくことが大事なのかなと。実際に著者と会うことは難しいのだから、それを本を通じて触れていく。そして、その人のスタイルを学び、その結果自分だったどうするか?まで考えていくといいのかなと思います。

 

長谷川さん
僕は、「言葉の限界が思考の限界である」という言葉が好きです。人は言葉を使って考えますよね?なので、新しい言葉を手に入れていくほど、思考力が上がっていきます。言葉と思考はセットだと思っているので、表面的な知識ではなく本質的な思考力を得ていくためにも、言葉が必要。言葉を得るために、読書をしていく感覚ですね。

僕の職業に限らず、言葉を得ていくことは、自己表現の武器が増えていくということ。書くにしても、話すにしても、言葉を持っているほど豊かな表現ができるし、人生が豊かになっていくのかなと思います。

 

 

読んだ言葉を自分の言葉にしていく

ーー読む習慣を身につけていくために、必要なことってなんでしょうか?

長谷川さん
完全に僕のオリジナルにはなりますが、読書遍歴を辿りつつ「守・破・離」で整理してみました。

とりあえず、1,000冊読むまでは極論、どんな本でもいいと思います。量は質に転換しますから、はじめの100冊はとにかく自分が読みやすいものを中心に読んでいきます。新書でも、自己啓発でも、そこに決まりはありません。

それを読み終えたら、少し難しい内容のものにしてみる。僕は毎日1ページでも本を読んで、昨日より前に進んでいる感覚がないと寝れません。もはや歯磨きと同じ感覚です。笑

次に、「シントロピカル・リーディング」といって、同時並行で同じジャンルの本を読むことで、内容が合わさり脳に定着しやすくなる読書法があります。これが次のステージです。このあたりになってくると、本を読むということが、インプットではなく、アウトプットして初めてインプットになるという感覚になります。書評を出さないと気持ち悪い、、という感じですね。笑

次に、古典などかなり難しめのものを読んで、知の高地トレーニングをしていく。結局負荷をかけてトレーニングしていかないと、知的筋力が鍛えられません最近僕は、質にこだわり、「いかに読まないか」を考えています。本を書いてる著者も、僕も、1回目の人生を生きているので、あまり言っていることは変わりません。それらとは異なるのが「古典」。古典が古典足り得るのは、時の試練を経たから。極論、古典以外の本はすべて一緒だと思っています。なので、それらをいかに読まないかが大事になると。

そして、本を書くと、書き手の気持ちがわかるようになります。構成、構造、体系など、紙背の一歩裏にあるメタな視点に、美しさを感じるようになります。

また、僕は「意味がわからないものにしか、意味がない」と思い始めています。例えば最近、『ハイデガーの根本洞察』という本を読みました。が、1ページめくるごとに、もう本当に意味がわからない。笑 でも、意味がわからないから、立ち止まって考えますよね?新書をはじめ平易な本であれば、スラスラ読むことができますが、その裏で思考はまったく動いていない。ハイデガーの哲学書レベルになると、言葉の意味がわからなさすぎて、必死に考えるからこそ思考力がついていきます。それが、ここ数年やっていることですね。

 

 

ーー書評の書き方について、ご意見聞かせてください

菅原さん
書評において、サマリーではよくないなと思います。サマリーだと、10人書いても全員同じものになってしまいます。それではつまらない。本を読んだのは自分自身なので、本と自分が重なる部分を書いていくことがとても大切になると思います。相手の人生のサマリー書いても、役に立たないので、自分だから気づいたことを書いていくといいのかなと思いますね。

 

長谷川さん
先ほどもお伝えしたように、言葉を手にしていく感覚を大切にしています。印象に残った箇所を抜き出し、その言葉をブログに書いてみる。このプロセスを経るだけで、自分のなかに思考や言葉が血肉化していきます。一見、面倒なのですが、改めて自分自身の手でタイピングすることで、定着度が高まるのです。

英語学習と一緒で、覚えたことをすぐに使ってみることが大切なので、別の書評の際に言葉や表現を積極的に使うことを推奨します

 

 

20代にオススメする本5選をご紹介

ーー今日はお二人に、20代向けオススメの5冊を持ってきてもらっています。ご紹介いただいてもよろしいでしょうか?

菅原さん
はい。僕はこちらですね。