渋谷・道玄坂のBOOK LAB TOKYOで開催している会員制コミュニティ「朝渋」

8月22日は、ゲストに『2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方』の著者、働きごこち研究所の藤野貴教さんをお迎えし、イベントセミナー型のイベントを開催しました。

藤野貴教さん
株式会社働きごこち研究所 代表取締役 ワークスタイルクリエイター
アクセンチュア、人事コンサルティング会社を経て、東証マザーズ上場のIT企業において、人事採用・組織活性・新規事業開発・営業MGRを経験。2007年、株式会社働きごこち研究所を設立。「ニュートラルメソッド」を基に、「働くって楽しい!」と感じられる働きごこちのよい組織づくりの支援を実践中。「今までにないクリエイティブなやり方」を提案する採用コンサルタントとしても活躍している。現在の研究テーマは「人工知能の進化と働き方の変化」。日本のビジネスパーソンのテクノロジーリテラシーを高め、人工知能時代のビジネスリーダーを育てることを志として、全力で取り組んでいる。
グロービス経営大学院MBA。2006年、27歳の時に東京を「卒業」。現在、愛知県西尾市在住。

AIを怖がるより、どうしたら幸せになれるかを考えよう

今回出版した『2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方』では、「仕事を奪われるのではないか」という漠然とした不安から、ネガティブな印象を持たれがちなAIについて、正しく理解できるように、「AIと共に働くことで、どのように人間が幸せになるのか」ということについて書きました。

非エンジニア職の私が書くからこそ意義がある内容だと思うので、普段AIと馴染みがない方にも読んでいただければと思います。

2020年にはAIを意識せずに使うようになっている

過去20年のテクノロジーの変化を振り返ってみます。
まず、私が高校生だった1995年に「Windows95」が発売され、多くの人がインターネットを使えるようになりました。当時の私は「インターネットはすごいけれども、自分には関係のないもの」と思っていました。

ところが、それから7年後の2002年には、インターネットを使わずに仕事をするのは考えられない時代になっていました。
インターネットが普及され始めた頃に大学生だった、いわゆる「76世代」と呼ばれる多くの起業家たちがITベンチャーを立ち上げた時期も、丁度この頃です。
2007年には、スマートフォンが誕生し誰もが操作できるようになり、その8年後の2015年にはIoT時代がスタートしました。

これらの事実から考えると、新しい技術というのは約5年から7年で世の中に普及することがわかります。
この理屈を当てはめて考えると、2013年頃から急速に発展しているAIは、7年後の2020年頃に普及するのではないかと言えます。

スマホが新しく世の中に出た時、私たちはスマホを操作するときに「これがスマホなんだ!」と意識していたと思います。
ところが、現在はどうでしょうか。スマホを使うことが当たり前になっているため、「これがスマホなんだ!」と意識して使うことはないでしょう。

AIも同じで、2020年頃にはAIを使うことを意識せず、日常的に使う時代が来ていると思われます。

身体的違和感をもとに、問いを立てることが重要

日常的にAIが活用される時代がくる中で、人間はどうしていくべきかということを考える必要があります。そのことについて、今回の本にも掲載している図を用いて説明します。

AIが得意な領域は左下の区分です。「論理的・分析的・統計的 × 構造的」の分野で、道路交通量を計測するような「オペレーター」と呼ばれる仕事がこれに当たります。AIは人間よりも正確に大量のデータを扱えるため、この領域の仕事はAIに代替するべきです。

反対に、AIが苦手なことは「問いを立てること」「身体性を用いること」です。
AIは、教えたことに対し違和感を感じることなく全て吸収しますが、人間は「この仕事をしていると体がこわばるなあ」といった感覚を持つことができます。
この身体的違和感こそが、人間にしかない感覚であり、問いを立てる源泉となるのです。

これから「AIを使って自分の仕事をどうするか」を考えていく上では、この身体的違和感を無視しないことが重要です。

AIは「天使」でも「悪魔」でもない

AIのイメージをみなさんに聞くと、「AIによって、この先仕事しなくていいかも。ラッキー!」と考え「AI=天使」と捉えるパターンと「AIに仕事を奪われる、やばいどうしよう…」と考え「AI=悪魔」と捉える2つのパターンに分かれるように思います。

しかし、これは両方とも間違いです。
AIは「天使」でも「悪魔」でもなく、「AI」でしかないのです。

ここで重要なのは、「AIに仕事を奪われる、どうしよう」で思考停止するのではなく、「どんな技術が、どんな仕事に代替されるんだろう」ということを自分の言葉で語れるようになるということです。
これは、AIを理解することにも繋がります。

AIを知るために、私たちが今すぐできることは「AIを知って、使ってみること」です。例えば、メルカリにAIが搭載されていることを知ったのであれば、すぐにメルカリを使ってみる。ただ単にメルカリというアプリを「知っている」ことで終わらせるのではなく、実際に「使ってみる」ことが大切です。

これから多くのAIを駆使したものが誕生します。それに対して、「なにやら、すごいものがあるらしい」と聞くだけで終わらせるのではなく、実際に使用し、他人に「こんな機能があるんだよ!」と紹介してください。
そうすることで、AIについての理解が深まります。

まとめ

「AI」と聞くと、どうしてもネガティブなイメージを抱きがちでしたが、講演を聞いて怖がっているのではなく「AI」への理解を深めることが大切であるということを学びました。

これからの時代を幸せに生きるためにも早速、人間にしかできない「AIを知って、使ってみること」からはじめてみてはいかがでしょうか?

次回の朝渋はこちら↓
【朝渋 Vol.40】著者と語る朝渋『99%の人がしていないたった1%のメンタルのコツ』著者 河野英太郎さん

2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方

藤野貴教さんありがとうございました!