おはようございます!朝渋公式ライターの長田(@SsfRn)です!

昨年、大人気となった「モチベーション革命ー稼ぐために働きたくない世代の解体書」。

こちらの著者である尾原和啓さんが、この度「どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール」を出版しました。

Google、マッキンゼー、リクルート、楽天など12回の転職を重ねた先に見えた、働き方やキャリア論とは?

今回朝渋では尾原さんをお招きして、「若者のキャリア論」というテーマで”著者が語る朝渋読書会”を開催しました。

当イベントは、参加者が85名も集まっていただき、Twitterでも東京トレンド2位(日本トレンド10位)という大盛況ぶり!本記事では、その様子をお届けしようと思います。

 

尾原和啓さん

1970年生まれ。京都大学大学院 工学研究科応用人口知能論講座 修了。阪神・淡路大震災時における避難所ボランティアをきっかけに「仕組み」や「プラットフォーム」に強い興味を抱く。マッキンゼー、Google、楽天、リクルートを渡り歩き、ITプラットフォームビジネスに携わってきた。現在は、バリ島シンガポール中心に世界中を飛びまわり、ITビジネスにおけるアドバイザー・IT批評家として活躍。著者に「ITビジネスの原理」「ザ・プラットフォームーIT企業はなぜ世界を変えるのか?」「モチベーション革命ー稼ぐために働きたくない世代の解体書」。

 

生きがいを見つけないといけない恐怖症

ー新刊を出された経緯を教えてもらってもいいでしょうか?

尾原さん「はい。実は仕事術を書くというのは、半分騙しでございます。自分のミッションが何かと言うと、”インターネットとテクノロジーが、人をより自由にして多様な社会を生む、この面白さを世の中に伝えたい!”ということなんです。

これを”ITビジネスの原理”で書かせていただき、5万部売れたんですけど、もともとインターネットに関心があって、インターネットをもっと使いたい!って人にしかウケませんでした。インターネットってなによ!?って人にインターネットの力を伝えたいんですが、伝えられなかったんです。

NewsPicksの佐々木さんに相談して、どうすれば届かせることができるのか?を考えた結果、人の心のモチベーションであったりとか、どういう風に世の中が変わっていくのかとか、そのような切り口で書くのがいいのでは?となりました。」

 

ー好きを仕事にしましょう!という風潮があると思います。でもどうすれば好きを見つけられるの?って思うのが今の若者だと思うんです。

尾原さん「まず、最初に言えるのがですね、最近みんな好きを見つけなきゃいけない恐怖症になっていませんか?生きがいを見つけないといけない恐怖症とも言えるかもしれません。もちろん好きはあった方がいいけど、別になくても生きていくことはできるんですよ。

モチベーション革命に書きましたが、モチベーションには ポジティブなモチベーションとネガティブなモチベーションがあって ネガティブなモチベーションには3つの形があります。1つ目が「怒られたくない」という恐怖。2つ目が感情的・経済的プレッシャー。3つ目が惰性です。惰性をうまく活用して、そのままダラダラ生きれるなら、それはそれで良いんです。今この場に生を受けていることが、奇跡なんだから、それを味わって生きていきましょう。というのは全然良いんですよ。

ただ、人間って承認欲求の塊だし、コミュニケーション取りたいし、飽きる生き物。他の人にない、自分が生きている理由というものがあった方が、そりゃプラスはプラスかもしれないという話なので、あくまで選択肢の一つということなんです。そうなった時に、どうやって探していくか?という話ですが、、、みんなね、真面目すぎるんですよ。笑」

 

したいことが会社のことに変わってしまう

ー今日来ている皆さんは、特に真面目かもしれないですね。5:30に起きて来ていただいてると思うので。笑

尾原さん「そうですね。笑 日本の統計を見てすごいと思ったのが、大学出て社会人3年目までって、結構夢に溢れている。というのは、日本人は大学を出て就職するタイミングが、自分は何者なのか?自分はどこから来たのか?ということを物凄く見るタイミングなんですよ。

そうすると、嘘でもいいから、就職活動の面接で”僕の個性はこうです!”とか、”僕はこういうことを信じてます!”とかそれらを言わないといけなくなるから、ある程度見つけるんです。

なので、”自分はこうしていきたいんです!”というのが出るんですけど、会社に入ると目の前の目標を追いかけないといけないから、そこに過剰適用できるというのが日本人のすごいところだと思います。3年目で、何をしたいですか?と聞くと、だいたい会社のことに変わっちゃう。」

 

会社の評価が全てじゃない

ー自分のことが出てこないんですよね。

尾原さん「これが何なのかというと、自分の目標軸というのを会社以外に持ってない人が多いんですよ。評価をしてくれる人が会社の上司だけですっていう風になると、人って褒められたい認めらたいから、どうしても会社の人の評価に自分を合わせちゃうんですよね。

学生時代は色んなサークルに顔出していたりとか、FacebookとかInstagramとか色んなところで色んな人から、いいねをもらってるわけじゃないですか?つまり、色んな評価があるということなんですよ。常に会社の評価が全てじゃないんです

好きを見つけるということは、解像度上げて自分の中から好きを見つけていくことと、色んな人から褒められる中で、自分は何を褒められると嬉しいんだろうということを、重ねていくということです。

林修先生は”僕教えることは1ミリも好きじゃないんです”と言っていました。ただ、稼げるし尊敬されるから、やっているそうなんです。”好きなのは、家にこもって考えることなんです”とも言っていました。

大事なのはこういうことなんです。好きと得意って、一致してれば一致してた方がいいけど、別に離れててもいいということなんですよ。僕の本の中で、ワークライフバランスはクソだ!という話をしているんですけど、ワークライフバランスって、そもそもワークとライフが別という発想です。それらのバランスを取らなきゃいけない!というのがおかしいんです。

人生の中でライフワークと呼べるものに、どんだけの時間をあなたは費やせているんですか?もし、人生の中でライフワークに出会えたら、それは努力が努力じゃなくなるんですよ。努力って別に嫌なもんじゃないんです。努力自体が楽しいんです。ライフワークって、やっているうちは時間を忘れてますよね?」

 

努力の娯楽化

ー没頭してますよね。

尾原さん「そう。一橋大学の楠先生は、それを”努力の娯楽化”と言っています。そもそも、努力じゃないんです。だって、失敗が楽しいんですから。じゃあ、それが見つかった時に、さっき言った林先生みたいに、ライフワークはあんまりお金にならなくて、お金を稼ぐところは別って人はいるわけですよ。

それは僕の中では、ライスワークって言い方をしていて、自分のお米を稼いでくれるところ。ここは、自分がやらねば自分の人生ではない!というミッションと別でもいいんです。

だから、ライスワークとライフワークが別でもいいんです。大事なのは、それぞれを自分の言葉で言えるかどうかってことです。

生きがいを全部重ねようとするからしんどい。自分が趣味ということの中に、時間を忘れてやっていることは、絶対あるはずなんです。

単純に言っちゃうと、好きの見つけ方は簡単です。苦労してるなと思ったらそれは好きじゃない。だとしたら、自分がやっていることを、苦労してるしない、という切り口で分解していくんですよ。

例えば、テニスをやっている人がいて、シングルは飽きるんだけど、ダブルスのアイコンタクトで連携ができた時にすごく良いなと感じる。その人は、誰かと一緒に何かを打ち込めるということが、好きなんじゃない?ということがわかります。

これが一回わかれば、仕事の中に転写できないのか?と考えることができます。仕事の中に好きを見つけるんじゃなくて、自分のことを分解して分解して分解して、時間を忘れることってなんなんだろう?ということを考えていくことが大切だと思います。」

 

得意なことにフォーカスする〜BBQ理論〜

ーライスワークしかないという20代が多いと思います。

尾原さん「会社の人の評価だけってなると、好きの選択肢のバリエーションって減っちゃうじゃないですか?どうしても。そこを増やそうとするなら、ぶつかり稽古を繰り返すしかないと思います。」

ーイベントに行ったり、活動したりすることですか?

尾原さん「そう。好きなこととか得意なこととかの中で、人から”ありがとう”と言われることって何かを気付けないことが多いです。何故ならば、自分が得意で”ありがとう”と言われることって、自分にとっては当たり前だけど、人から見ればやることが難しいことなんですよね。

自分では気付くのが難しいから、色んな人と色んなことをやってみると、それに気が付くことができるんです。僕、BBQ理論って言っているんですが、BBQってめっちゃいいプロジェクトマネジメントなんですよ。BBQって一定の時間に、美味しいBBQをみんなで食べよう!というプロジェクトじゃないですか?

しかも、モテたい!という大事なゴールがありますよね?そうすると、それぞれが”いいとこ見せなきゃ!”となって、できることを探すんですよ。しかも、会社みたいに上司からの指示みたいなのもないから、周りを見て”俺が活躍できる瞬間ってどこなんだろう?”ということを考える。

他の人と違う得意なことを探し合うことって、BBQとか短期間プロジェクトのボランティアで多いんですよね。それは、このような朝渋みたいな活動でも良いし、町のボランティアでいい。もっと言うと、インターネットを使えばオンラインでそれができます。

そして、自分が得意なことを知ったら、本当にそれが自分の好きなことなんだっけ?と考えれば良い。好きじゃなくても、得意なことを見つけてそこにフォーカスすれば、自分の価値が高まります。そうすると、一番短時間でライスワークを終わらせることができるんですよ。」

 

お金が目標じゃない副業

ー最近、副業という言葉を見かけることが増えてきました。副業についてどう思われますか?

尾原さん「大事なことって、本業も副業も、何が自分にとってミニマムで欲しいもので、ミニマムで貢献しないといけないことなのか?ってことを明確にすることなんですよ。わかりやすい話でいうと、副業ってお金がもらうことが目的じゃなくても、副業なんです。

もっと言うと、お金を取らなければ、いくらでも経験って詰めるんですよね。オンラインにしても、オフラインにしても、お金じゃなくて自分の成長だったりとか、自分の解像度を上げるということのぶつかり稽古を増やす、ってことを目標にすれば、いくらでも副業って増やせるんです。

最後は、自分がどれだけお金を欲しいか?ということなので。それぞれが、”ライスワークとして、最低限これだけのお金を稼げればいい”ということがわかればいいんです。

それがわかれば、会社で120%の点数をもらわなくてもいいし、場合によっては95%で少し会社の目標を下回るかもしれないけれど、ギリギリ許される範囲の中でライスワークを縮めていい。そして、お金がもらえない副業として、ライフワークを探しにいくっていうので良いわけですよね。」

 

目的と手段の”転職”

ー転職についてお聞きしたいと思います。ステイかジョブチェンジかと悩む人は多いと思いますが、ここについてどう思われますか?。

尾原さん「仕事しながら転職活動しても、何も問題はないです。だから、ちゃんと仕事をやりきっていれば良いし、他で転職活動をしてやっぱり本業の方が好きだ!となれば、それでもいいという話です。

なので、ステイかジョブチェンジか?はorじゃないんです。ステイandジョブチェンジを常に考え続ければいいんです。ジョブチェンジを考えることって、別にそんなに時間はかからいですよね?だって一回面接に行くだけでいいんですから。ジョブチェンジしてみようと思った瞬間に、色んな他の職業が自分ゴト化します

そうすると、勝手に自分で脳内シミュレーションを始めるんですよね。脳内シミュレーションを始めたら、それが自分に合っているか見えてくる。もう一個、大事なことは、転職は”目的としての転職”と”手段としての転職”があります

つまり、この仕事の中で何かを成し遂げたい!というが目的の転職。次自分の成し遂げたいことのためには、こういうスキルがないとダメだ、こういう人脈がないとダメだ、となった場合は手段の転職。これはどちらも全然ありなんですよ

僕は、Googleに転職したのは手段の方です。Googleを転職する前は、オプトという会社にいて経営企画をやらせていただいて、広告っていう色んなメディアの方々にお金を届けることをやっていました。これをちゃんと活性化させていくと、色んなメディアが好きなことを書いて、お金を稼げるようになると思って頑張っていました。

でも、”そもそも、こういうことを日本でやっても仕方ないぞ”となって、”だったら英語ができないとどうしようもないぞ”と思いました。英語ができるというのは、英語を喋れるということではなくて、英語でビジネスができることなので。

じゃあしょうがないな、英語習いに行くか!となり、ちゃんとした評価をしてもらえて、ちゃんと給料ももらえるとこはどこか?って考えた結果、Googleにしたんですよ。こういう転職もありなんです。」

 

ー以上、尾原和啓さんの、著者と語る読書会の様子をお届けしました。

今、世の中に蔓延している「好きを仕事にしないといけない」風潮。これに対して、息苦しさを感じている若いビジネスマンは、多いと思います。尾原さんは、そんな方々に対して、もっと視野を広げて考えていこう!と救いの手を差し伸べてくれたように感じました。

個人的には、”努力の娯楽化”の力をひしひしと感じる毎日なので、ここは皆さんも意識し、没頭できるライフワークを探してみてはいかがでしょうか?

Text by 長田涼(@SsfRn
Photo by 矢野拓実(@takumiYANO_

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★参考記事:
「スタートアップのCEOこそ、朝5時に起きるべき。」渋谷発の朝活コミュニティ「朝渋」プロデューサー、井上皓史さん (HARES.jp)