渋谷道玄坂で毎週開催している会員制朝活コミュニティ「朝渋」
9月11日(月)は『インカメ越しのネット世界』の著者である、りょかちさんなど、ネット上で影響力を持つ4名のゲストをお招きして『著者と語る朝読書会』を開催しました。
【ゲストプロフィール】
りょかちさん
IT企業の社員として働く傍ら、通称「自撮ラー」を名乗り、SNSに自撮りをアップし続ける自撮り女子。若者文化やセルフィーアプリに関心を持ち、自撮りを始めとするインターネット文化についての取材も多数受ける。1992年生まれ。京都府出身。
Twitter: @ryokachii
設楽悠介さん
幻冬舎 編集本部コンテンツビジネス局 部長/幻冬舎コミックス取締役 1979年生まれ。幻冬舎では電子書籍事業・WEBメディア事業・コンテンツマーケティング・新規事業等を担当する。主な担当プロジェクトは「13歳のハローワーク公式サイト」「10代限定文学新人賞蒼き賞」「幻冬舎plus」「ピクシブ文芸」「NewsPicksアカデミア」など。
三川夏代さん
株式会社オプト ソーシャルメディア・コンサルティングマネージャー兼ソーシャルメディアの可能性を探究するメディア「kakeru」の編集長。 企業のSNSプロモーションを支援したり、SNSユーザーのトレンドを調査・情報発信を行なっている。 NHKニュース番組「シブゴジ!」やフジテレビ「ノンストップ!」に出演。
島袋孝一さん
某商業不動産企業のち、某飲料メーカー企業へ転職。デジタルマーケティングを担当。
【モデレータープロフィール】
中村朝紗子
「朝渋」運営メンバー。株式会社 Morning Labo 代表、撮影女子会ファウンダー&プロデューサー。1991年生まれ、大阪府出身。大学在学中、「欲しい女子会がないなら、自分でつくってみよう」と撮影女子会を立ち上げる。同時に、アシスタントをしていた女性誌編集部にてライターとしてのキャリアをスタート。現在は“女性のライフスタイルに、活力を与えるための企画・発信”をコンセプトに、撮影女子会の運営、撮影女子会を軸とした空間やイベントの企画・プロデュース、撮影のスタイリングなどを行う。
自分の得意な方法で発信が可能な時代に
中村(モデレーター): りょかちさん、ご出版おめでとうございます。
今回は「インカメ越しのネット世界」の中から、いくつか項目をピックアップして、お話していきたいと思います。最初のテーマが「データが私たちの会話を拡張していく」です。
りょかちさん、このテーマを書こうと思われたきっかけは何だったのですか?
りょかちさん:このテーマでは、Snapchat や Instagramの「Stories」機能などの流行で、テキストだけでない、動画によるコミュニケーションが増加しているということを書いてます。
このテーマを書こうと思ったきっかけは、イラストを描くのが得意な友人とコミュニケーションを取ったことでした。
その友人は文章を書いたり口頭で会話することがあまり得意でないため、イラストを用いて気持ちを表現します。
この表現方法に関して、以前なら少し変わっている人扱いされていたかもしれません。
しかし、コミュニケーションの種類が多様化した現在では、特に違和感がありません。
その友人と、お互いに得意な方法で会話していた時にそのことを感じました。
中村:その背景として、LINEのスタンプ機能の影響も大きいのかと思うのですが、いかがしょうか?
りょかちさん:間違いなく、その影響はあると思います。
LINEスタンプは、「テキストを書くのが煩わしい」という思いを解決したことに加えて、言葉にできない意味を含んだコミュニケーションをビジュアルで表現することを可能にしました。
中村:コミュニケーションの手段がテキストからビジュアルに移行していく中で、企業のマーケティングにはどういう影響が出ていますか?
島袋さん:ビジュアルを使ったコミュニケーションは、受け手に情報の解釈を委ねるものです。であるにもかかわらず、「ちゃんと伝えなきゃいけない」という使命感からか、全ての内容を盛り込んで情報を伝えようとしすぎて、受け手のコミュニケーションに入っていくことができていない企業が多いです。
三川さん:Web広告代理店に勤めているため、日頃から「企業のマーケティングにおいてどのように動画を活用していけばいいのか」ということをよく相談されます。
やはり多くの企業が動画を用いて若者との会話に入っていきたいと思っています。
しかし、動画を作る技術がなかったり、どういうものを作るべきなのかがわかっていなかったりするため、多くの企業が動画を上手く活用できていないのが現状です。
また、企業としてはコンテンツを蓄積したいのに、ユーザーが好んで見ている Instagramの「Stories」機能などはログが残らない仕様になっており、一般ユーザーと企業アカウントの間に大きな壁を感じます。
この壁をいかにして取り除き活用していくかが、企業の課題となっています。
弱みを見せることで距離が縮まる
中村:次のテーマとして、「逆ブランディング」という内容についてお聞きします。
ここ1・2年で「Instagramに頑張って投稿するのがカッコ悪い」という風潮がでてきたのかなと感じるのですが、いかがでしょうか?
りょかちさん:本の中では逆ブランディングを「リアル世界で見せるには少し恥ずかしい自分を発信すること」と紹介しています。
世の中ブランディングを意識しすぎだと思います。
ブランディングを固めすぎると、投稿するのに気が滅入ってしまう。
SNSだからこそ見せられる弱みもあるので、無理はせず、素を出してみることで、フォロワーとの距離が縮まるかもしれません。
中村:りょかちさんの投稿は、「エモい」と呼ばれる、憧れとはまた違った共感の形で「いいね!」されることが多いのではないでしょうか?
りょかちさん:たしかに、そうだと思います。
自分はインスタグラマーのような「憧れの対象」にはなれないという自負があります。
だからこそ、最近のアイドルのように、フォローワーの方から「一緒に頑張っていこう」と応援してもらえるような存在を目指しています。
中村:最近では、アイドルもSNSを利用してますよね。以前の芸能界は、決められた枠の椅子を奪い合うような構造でしたが、今ではSNSを上手く使えば、自分の打席すら新しく作ることができるようになる。SNSによって芸能界の形も変化していますよね。
りょかちさん:そうですね。誰かがスポットを当ててくれるのを待たなくても、自分で打席を作れるようになりました。
これは芸能人に限った話ではなく、皆さんにも当てはまります。
何かやりたいことがあったら、とりあえず打席を作って世の中に出してみるということが可能になったんです。
中村:そうなってくると、「どこの領域で打席に立つか」ということが大事になってきますよね?
三川さん:本当にそう思います。
よく大学生に「Instagramをやらないとダメですか?」と相談されます。
世間や周りが過度にInstagramを話題にするため、「やらないといけない」と思い込んでしまいそうになりますが、もちろんInstagramの世界観が合わない人もたくさんいます。
発信するツールはInstagramだけではありません。
りょかちさんのように、テキストが得意ならブログやtwitterを使うのも一手です。
まずはとにかく使ってみて、自分に合うツールを見つけることがいいと思います。
「いつまでも等身大の自分でいたい」
中村: 今後の目標やメッセージなどを教えてください。
りょかちさん:今回出版できたからといって、自撮りだけにこだわらず、いつまでも等身大の自分でやりたいことに挑戦していきたいです。あまり未来から逆算して考えるタイプではないので、今後については具体的に決まってませんが、発信はずっと続けていきたいと思います。今日はありがとうございました。
設楽さん:『インカメ越しのネット世界』は、若者の流行がめまぐるしく変化している中で、最先端にいる彼女たちが何を考えているかが理解できる、すごく参考になる本です。
ぜひ手にとっていただければと思います。本日はありがとうございました。
ゲストの皆さま、ありがとうございました!
会場提供: BOOK LAB TOKYO
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