渋谷・道玄坂で開催している会員制朝活コミュニティ「朝渋」
9月19日は、『人がうごくコンテンツの作り方』著者・ 髙瀬敦也さんのをゲストにお招きし、「著者と語る朝渋」を開催しました。
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▼ゲストプロフィール
髙瀬敦也さん
コンテンツプロデューサー。株式会社ジェネレートワン代表取締役CEO。1998年フジテレビ入社、営業局にてスポットセールスプランニングに従事。その後、編成制作局にて「逃走中」「戦闘中」「Numer0n(ヌメロン)」など企画性の高い番組を多数企画。「逃走中」「戦闘中」ではニンテンドー3DSのゲームもプロデュースし、シリーズ累計100万本を超えるセールスを達成。「Numer0n」ではアプリ化を前提とした企画としてゲーム内容からデザインし、スマートフォンアプリは350万ダウンロードを記録。また、DJ活動も行い、自身もソロアルバム(CD)を全国リリース。フジテレビを退社した現在、様々な業種の新事業企画、新商品企画、広告プロモーション戦略立案など、幅広いコンテンツプロデュース・コンサルティングを行っている。
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これまでに、「逃走中」「世界行ってみたらホントはこんなとこだった!?」、深夜アニメブランド「ノイタミナ」、など数々のヒットを作り出してきたコンテンツ作りのプロ、髙瀬さんをゲストにお迎えした今回の著者と語る朝渋では
朝 + 遊ぶ = アサソブ をテーマに、大盛り上がりの90分をお届け。
本日はその様子をレポートします!
髙瀬さん流 コンテンツ化のノウハウを伝授!
そもそも、コンテンツとは何を指すか。髙瀬さんは著書の中でも『一言で言うと、世の中のものはすべて「コンテンツ」です。Webにある記事も、今日飲んだミネラルウォーターも、今着ている服も、みんな「コンテンツ」。正確には、「コンテンツになる可能性を秘めて」います』と、語っています。
あらゆるモノ、商品やサービスはコンテンツになる可能性がある。そんな「コンテンツ化」するために必要なノウハウをお話しいただきました。
ノウハウ①なんのために作っているのかという目的を持つことが大事
ふつうはお金を稼ぐため、視聴率、ゲームだったら課金率などが指針になるけれど、それをつきつめて考えていくと、世界平和などの大義につながることも。目的が決まらないとディティールを決めることもできず、目的を決めずに設定したディティールはなんとなく理由なく設定されたものになってしまいます。目的を見つけるためには「なぜ?」を繰り返すことが必要なのだそう。目的が定まらないと人はついてこないし、お金にもならないと髙瀬さんは言います。
ノウハウ②人の心を動かすポイントを見極めよ!
イベントを通し、髙瀬さんのこれまでの制作秘話や企画の立て方をお伺いしていて「人の心がどうやったら動くのか」といった着眼点が素晴らしく、とても参考になりました。
例えば……
・疑似体験をしたいと思わせたもの勝ち
やってみたいと思うものには人はいくらでもお金を使う
・既視感を利用する
どこかでだれかが見たことがあるもの、聞いたことがある言葉は共感を生みやすい
・言葉の影響を考える
コンテンツは言葉がすべて。言葉の持つニュアンス、力でコンテンツが助長されることもあるため、言葉がどういう影響を生み出すかを意識しながらコンテンツを作る
◎◎のやつと呼ばれるようにアイコンを立てることが効果的
バラエティ番組・逃走中の場合は
日本人みんなが子供このころからなじみのある鬼ごっこ(既視感)をゲームに活用することでやってみたい(疑似体験)という人の共感を呼び、
わかりやすいキャッチーなアイコン=黒いサングラスをかけたハンター(◎◎のやつ)を組み込むことで、世の中で受け入れやすく、みんなが親しみを持つことができるコンテンツが作れたのだそう。
良い企画、面白い企画…は内容はもちろんですがそれだけではなく、それがコンテンツとして成立するために人の心を動かす工夫を施すことも肝心なんですね……!
でも正直、コンテンツを作るのってむずかしくない?
コンテンツ化のノウハウやテクニックを頭では理解できても、実際自分でコンテンツを作り上げるというのは難しいのでは……と思う人も多いかもしれません。でも、そんなことはないと髙瀬さんは話します。
本イベントでは、それを体感できるワークも実施しました。
やることはとっても単純。
モニターに映し出されたおじさんの写真を見て、その人のバッグボーンを想像してみるという作業です。
この写真の男性の生い立ち、名前、好きな食べ物、住んでいるところ……どんどんみんなで挙げていきます。
最終的には
伊藤達也、荻窪在住、カレーキライ、納豆好き…と、かなり濃いキャラに仕上がりました(笑)。
最初はなんの思い入れもなかったこの”おじさん”も、どんな人か、どういうストーリーを持っている方なのかを想像することで気持ちが入るようになっていきます。
この場にいる人にとってはこの人が何者なんだ? と気になる存在になっていく、それこそがコンテンツ化。
ドラマなどをつくるときにもまずするのがこの作業なのだそう。
キャラクターの生い立ちやエピソード、本ストーリーに一見関係ないと思われる作業ですが、キャラを設計して考えていくことでキャラが立ち、勝手にストーリーが広がっていくと
キャラが動き始める――
背景があると気持ちや感情がうまれ、会ってみたいという気持ちにつながるんですね。
実際に何かコンテンツを作り上げる時、目的はもちろんですがこうしたストーリーを考えてあげることでさらに良いものを考えやすくなるかもしれません。
最後に髙瀬さんに、コンテンツ作りの意義やどんなところにやりがいを感じるかもお伺いしてみました。
『自分がこの世にいる意味を三カ月に一回くらい考えます。この世の仕事のほとんどは伝承作業で、次の世代につないでいくためのプロセスなのでは、と思っていて。コンテンツ作りのそういうところにやりがいを感じますね。
コンテンツを作るというのは、結論から言うと、伝承でしかなくて。自分がやってることの理由なんて自分含め誰にもわからないからこそ、次世代に託すしかない。次の世代に託すことが役割かなと思っています。コンテンツは0から1ではなくて、僕も大好きなドラクエたバックトュ―ザフューチャーを見ていなければいろんな企画やコンテンツを生みだしていないと思います。なにか素晴らしい物に対して影響を受けている人はたくさんいるはず。自分の気持ちが動かされた体験と同じく、そんな経験をどう次につなげていくかということを考えています』(髙瀬さん)
数々のヒットコンテンツの裏側についてお話を聞くと、失敗とは無縁の経歴を送ってこられたのではと思える髙瀬さんも、いままでたくさんの失敗をしてきたのだそう。でも、良いものは語り継がれるけど、失敗は自分も含めみんなが忘れるので大丈夫(笑)と話します。
また、人から言われてやったことはたいてい失敗するとの経験談も。
自分事化できないコンテンツはうまくいきにくいというのはみなさんの中にもきっと体験したことがある方も多いのではないでしょうか。
参加したみなさんにとって即実践できる、とても濃厚で参考になる一時間半でした。
イベントの最後には髙瀬さんから参加者のみなさんに眠眠打破のプレゼントも!
本書には、レポートに書ききれなかったさまざまなノウハウやテクニック、コンテンツ作りのポイントがたっぷり収録されているのでぜひ気になる方はチェックしてみてくださいね。
ユーモアにあふれ、笑いがたっぷりで遊び心あるイベントは大盛況で幕を閉じました。
朝早くから、大変わかりやすく様々なお話をしてくださった髙瀬さん。ありがとうございました!
Text by えんどうゆかこ(@129cha)
Photo by 矢野拓実(https://takumiyano.com)
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★参考記事:
・早起きすれば“自分の軸”で生きられる。5時こーじが語る「朝活の魅力」が想像以上だった(新R25)
・「スタートアップのCEOこそ、朝5時に起きるべき。」渋谷発の朝活コミュニティ「朝渋」プロデューサー、井上皓史さん (HARES.jp)
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