地頭がいい人、きっと職場に一人はいますよね。あの人は生まれながらにして頭が冴えているんだな…と思いがちですが、『東大読書』の著者・西岡壱誠さんは、「地頭のよさは鍛えられる」と語ります。
頭の回転を早くし、仕事の成果を高めたいビジネスパーソン必見です。
【西岡壱誠(にしおか・いっせい)さん(写真中央)】1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。 崖っぷちの状況で開発した「暗記術」「読書術」「作文術」「集中術」などを駆使して、偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。 現在は東京大学で45年続く書評誌「ひろば」の編集長や人気マンガ「ドラゴン桜2」(講談社)プロデューサー 兼 東大生チーム「東龍門」リーダーを務める他、 2019年5月にリリースされた勉強系webマガジン「Study-Z」の編集長を務めるなど、多方面で活躍している。 著書に19万部突破の『東大読書』や7万部突破の『東大作文』(ともに東洋経済新報社)など多数がある。Twitter:@nishiokaissey
【岡本 真帆(おかもと・まほ)さん(写真右)】1989年生まれ。コピーライター、広告プランナーを経て、2017年株式会社コルクに入社。2018年1月から週刊モーニングで連載中のマンガ『ドラゴン桜2』の担当編集を務める。Twitter:@mhpokmt
【5時こーじ(ごじこーじ)(写真左)】1992年生まれ。企業で働く傍ら、自身の早寝早起き習慣を基に、2017年に「朝渋」を設立。今回、モデレーターを務める。Twitter:@kojijico
能動的な読書で”地頭力”は変わる!
西岡さん:
「地頭がいい」と言ったりしますが、地頭力って要は1つの事実を10にする力のことです。取り入れた情報をうまく関連づける力、それを活かす力、インプットしたことをアウトプットする力、ひらめきなどを指します。
自分が得た知識を取り出せるように練習すれば、ちゃんと地頭力は伸びます。
東大生って、どんなときも受動的に情報を得るのではなく、能動的にインプットしアウトプットしているんですよね。講義の後によくノートを取ったり、質問したり。
読書って、ただ新書や小説を読むことだけではありません。受験勉強で参考書を読むことや人の話を聞くことも広義の読書です。その意味も込め、タイトルを『東大読書』にしました。あらゆるインプットした1の情報をどう10にしていくかが、頭の回転を早めるコツです。
東大生が実際に行なっている、能動的な読書の5つのステップについてはぜひ本で読んでみてください。
診断テストつき!自分に合った努力の方法を知る!
岡本さん:
ここで突然なんですけど、みなさん”努力するの”ってトクイですか?
実は「努力できる脳」「努力できない脳」って決まっています。自分がどちらの脳なのか見分けるテストがあるので、ぜひやってみてください。
【テスト】21秒間、利き手ではない方の小指で100回ボタンを押してください。タスクをやり遂げた場合、報酬が与えられます。
岡本さん:
結果はどうでしたか?ちなみに、私は続けられませんでした(笑)。
西岡さん:
僕は続けられましたね。このテストの結果ですが、タスクを続けられた人は「努力できる脳」、続けられなかった人は「努力できない脳」なんです。それぞれの脳にはこのような特徴があります。
【努力できる脳の持ち主】
・勉強や仕事はとりあえずやってみて、効率はそのあとで考えていく
・スケジュールをしっかり決めて、それに沿って行動する
・勉強や仕事の場所を気分で変えたりせず、同じ場所で努力し続ける
【努力できない脳の持ち主】・勉強や仕事の内容を細かくチェックし、始める前からムダを省くようにする
・スケジュールを決めず、気分によって勉強や仕事の内容を変える
・自習室などの周りが努力している場所に自分を置くようにする
西岡さん:
東大生も、約半分は努力できない脳なので安心してください(笑)。
努力できない脳は、「このタスクをやることで損をするのではないか?」と損得の感情で考えてしまういます。効率を求めます。反対に、努力できる脳の持ち主は愚直にちゃんと時間かけてやりたいタイプです。遠まりしてしまう場合もあるので、「2時間で30ページ進んだ」など数値化によって自分を客観視したり、努力できない人と一緒に勉強や仕事をするのがオススメです。
重要なのは、自分がどちらのタイプかを知り、自分の合った努力の仕方を知ることです。
>参考:東大生と、「努力できる脳」「努力できない脳」
自分の価値観をアップデートし続ける方法とは?
5時こーじ:
西岡さんは多くの著書を執筆されていますが、本を書くモチベーションはどこから来るのでしょうか?
西岡さん:
多くの人に伝えたいメッセージは、どの著書も一貫して「人は変われる」こと。それがモチベーションです。自分自身が東大受験を通して、努力の仕方や読書の方法によって変われることを学んできたからですね。
5時こーじ:
そうなんですね。変わりたいって欲求は、多くの人が持っていると思います。自分が変わるきっかけを探している人もいると思うのですが、今日から何か行動できることは何かありますか?
西岡さん:
新しい価値観を取り入れ続けることですね。僕は普段夜型なのですが、今日は早起きして、新しいものと出会った気持ちです。朝ってこんなに気持ちいいものかと(笑)。
時代の流れがより早くなっているので、”今”の時代を知るために、僕は年下の人に積極的に話を聞くようにしています。
自分の価値観をアップデートしていくのは、新しいものとの出会いしかありません。ぜひ今の生活に何か新しいものを取り入れ、自分の価値観をアップデートしてみてください。
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