毎週金曜日の朝、渋谷・道玄坂で開催している会員制朝活コミュニティ「朝渋」。

7月21日は、先月発売された話題のビジネス本『人生の勝算』の著者である、SHOWROOM代表取締役社長の前田裕二さんと幻冬舎の編集者である箕輪厚介さんをゲストにお招きして、イベントセミナー型の朝読書会を開催しました。

前田裕二(まえだゆうじ)さん
SHOWROOM株式会社代表取締役
1987年東京生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入社。11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務に従事。株式市場において数千億〜兆円規模の資金を運用するファンドに対してアドバイザリーを行う。その後、0→1の価値創出を志向して起業を検討。事業立ち上げについて、就職活動時に縁があった株式会社DeNAのファウンダー南場に相談したことをきっかけに、13年5月、DeNAに入社。同年11月に仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年8月に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。同月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。現在は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長として、SHOWROOM事業を率いる。

箕輪厚介(みのわこうすけ)さん
1985年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、2010年に双葉社に入社。広告営業を手がけるかたわら、2013年に『ネオヒルズ・ジャパン』与沢翼を創刊。2014年から編集部に異動。『たった一人の熱狂』見城徹、『逆転の仕事論』堀江貴文などを担当し、2015年幻冬舎に入社。

制約があったからこそ、『人生の勝算』はいい作品になった


ーご出版おめでとうございます。『人生の勝算』を出版されてからのご状況はいかがですか?

前田さん:本を出版してから人前で話す機会が増えたことで、改めてアウトプットの大切さを感じています。
メモや日記を一ヶ月前のものと見比べてみると、忙しさは増したにも関わらず、インプットの量と質が上がっていたのです。
忙しい時ほど無意識のうちにアウトプットを前提としたインプットとなり、自ずと生産性が向上するため、忙しくても発信し続けた方がいいと思います。

箕輪さん:執筆期間中、前田さんと家族よりも密に話ができたことが貴重でした。
「天才の側で、お互いに高め合える」という意味で、まさに編集者は最強の職業だと思います。

『人生の勝算』の編集に関しては、スケジュールなどの制約が多く、非常に大変でした。
しかし持論ですが、苦しんだ方が良い作品ができると思っています。
産みの苦しみとも言いますが、トラブルが起こりスムーズにいかない原稿の方が魂が乗る気がします。
反対に、スムーズに書き上げられた本は、あまり売れないことが多いです。

今回の『人生の勝算』も制約があったからこそ、いい本になったと思っています。
締め切りまでの時間が短かったため、LINEで連絡を取り合いながら、4日くらいで原稿を書き上げていただきました。

前田さん:たしかに成長する上で、「先に制約を作ってしまう」のは良い方法だと思います。
僕も学生時代に英語を本気で身に付けたくて、話せないにも関わらず、英会話スクールの講師をやりました。

先生として教えなくてはならない立場だったので、何が何でも勉強する。
強制的にアウトプットしないといけない状況に自分を追い込んだことで、一気に自分のレベルを引き上げることができたのです。

そのような観点から、成長するために先に制約を作ることはおすすめです。
可能であれば義務感から生じる「やらなくてはならないこと」よりも「ワクワクしてやれること」を選ぶと、なお良いと思います。

他者への想像力を働かせることの大切さ


ー今でこそ箕輪さんの影響力は凄く、誰にでも執筆のオファーが出せると思うのですが、有名になる前はどのようにアプローチされていたのですか?

箕輪さん:昔から自分の身の丈など気にせず、気になる人がいたら恐れずにアプローチしていました。
凄い人であっても、僕らと同じように普通に生活している。
自分に才能がないと思い込んで、同じレベルの人と付き合っているうちはその殻を破れない。
結局、自分のレベルを設定してしまっているのは自分。
身の丈など気にせず、自分よりレベルが上の人のもとにもガンガン行くべきです。

ただし、他者への想像力を持って仕事をすることも大切です。
作家さんによっては、最初の連絡時からガッツリと仕事モードでアプローチしてしまうと断られてしまう場合もある。
なので最初は相手と仲良くなるために、想像力を働かせて相手が喜ぶような話題からアプローチするようにしています。

前田さん:僕も、他者への想像力を働かせることは大切だと思います。
しかし、普段僕らが何にも意識せずに生活している時には、自分の論理が作動し他者の視点で物事を捉える力が欠けてしまいます。
他者への想像力を持ち続けるためには、自分の中に原動力を持つことが必要です。
僕の場合は愛情ですが、人それぞれ何でもよいので、他者に興味関心を持てる原動力を持つことが大事です。

ーそれはまさに、本にも書かれていた「人生のコンパスを持つ」という話ですよね。原体験や逆境がなく、「原動力を持てない」という方には、どのようにアドバイスされていますか?

前田さん:たしかに、「前田さんにはエピソードとなるような原体験があっていいですね」とよく言われますが、そういうことではないと思います。
どんな方でも、自分について徹底的に考えれば、モチベーションを見出す方法はあるはずです。
たとえば、「恵まれた環境で育ったこと」が逆にコンプレックスで、モチベーションとなっている方もいます。
「逆境がないこと」を逆境と捉えて、モチベーションにする。
この方のように、考え方によってモチベーションはいくらでも作れます。
「自分には原体験がないから」と悲観するのではなく、きちんと自分と向き合い、内省する時間を持つことが大事です。

自分の人生に関わってくれた全ての人を幸せにしたい


ー最後にメッセージをお願いします。

前田さん:今度、キングコングの西野さんと五反田に「キャンディ」というスナックを作ることになりました。
「本屋よりもスナックの方が本が売れるのではないか」と僕らは考えています。
なぜなら、物の購買理由が物そのものの価値ではなく、誰が紹介しているかに変わっているからです。
『人生の勝算』にも書きましたが、スナックほどエンゲージメントが高く、密に繋がれる場所はない。
これからの時代に重要なのは、エンゲージメントと信頼の高さ。
フォロワー数に関わらず、ファン一人一人に真摯に対応し、エンゲージメントを高めていくことが大切になります。
今日のイベントもそうですが、自分の人生に関わってくれた全ての人が幸せになるように、恩返ししていきたいです。

前田裕二さん、箕輪厚介さんありがとうございました!

会場提供: BOOK LAB TOKYO

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