早起きをし朝の時間を有効活用することで、クリエイティビティと生産性は高められるー。

そう語るのは、場所の制約を受けないライフスタイルでニュージーランドで半自給自足生活を送る四角大輔さんと、「爆早起き」×「激筋トレ」×「マインドフルネス」を実践する株式会社モメンタム・ホース代表取締役 長谷川リョーさんです。

全く異なるライフスタイルを送るおふたりに、パフォーマンスとクリエイティビティを向上させるための秘訣を伺いました。モデレーターは朝渋の五時こーじです。

ふたりのTipsを活かせば、今の生活がガラリと変わるかも!?

<文=とにー 写真=井手桂司>

【四角大輔(よすみ・だいすけ)さん】(写真左)NZ在住の執筆家/原生林に囲まれた湖の畔でのサステナブルな自給自足ライフ/GREENPEACE及び環境省アンバサダー/PEACE DAY財団理事/著書に『人生やらなくていいリスト』『モバイルボヘミアン 旅するように働き、生きるには』『LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック』『バックパッキング登山入門』『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』など/レコード会社プロデューサー時代、10度のミリオンヒットを創出/オンラインサロン〈LifestyleDesign.Camp〉学長/公式メディア〈4dsk.co〉主宰/Twitter:@4dsk

【長谷川リョー(はせがわ・りょー)さん】(写真右)株式会社モメンタム・ホース代表取締役。『SENSORS』編集長。『FastGrow』CCO。修士(東京大学 学際情報学府)、リクルートホールディングスを経て独立。ビジネス・テクノロジー領域を中心に数多くのベンチャー経営者や最先端で活躍する研究者やクリエイターへ取材・執筆を重ねる。編集協力に『10年後の仕事図鑑』(堀江貴文、落合陽一共著 SBクリエイティブ)、『日本進化論』(落合陽一著 SBクリエイティブ)、『THE TEAM』(麻野耕司著 幻冬舎)など。Twitter: @_ryh

3時起床!?180度違う二人の早起き生活とは…?

5時こーじ:
僕は、夜10時に寝て朝5時に起きるライフスタイルなのですが、おふたりはどのような生活を送っているのでしょうか?

四角さん:
まず、僕の仕事は9割が場所の制約を受けないもので、ニュージーランドの森の中に暮らしながら、世界で移動生活を送っています。

パフォーマンスやクリエイティビティの向上において最も重要なのは「時間の使い方」です。

午前中は「脳のゴールデンタイム」です。僕は、頭を使うクリエイティブな仕事に集中するため、朝食はスムージーなどの消化にいいものにしています。固形物を食べないことで消化器官への負担を減らし、血流を脳に集中させるためです。

朝は日の出とともに起床し、朝日を浴びながらヨガをしたのち、庭で摘んだ果物と野菜でスムージーを作って飲むのが毎朝の日課です。

午前中のクリエイティブワークの後はランチを午前11時には済ませ、「肉体のゴールデンタイム」である午後に、ランや水泳、釣りや畑仕事で身体を動かします。時差の関係もあって、日本とのオンラインミーティングも午後に入れますね。

日が沈むと同時に活動をやめ、灯りはつけずキャンドルを灯します。夜は仕事を一切せず、明日の朝に備えるんです。

断言しますが、夜早く寝たら早起きはできます。自分自身で模索した結果、7時間が僕にとっての最適な睡眠時間で、夜9時〜10時頃には就寝します。

6時間以下の睡眠を続けていると軽い酩酊状態になるとも言われていますが、人類の歴史上、電気が付いて夜も行動するようになったのは、つい最近のこと。狩猟や採集もずっと日中に行われてきました。そのため太陽が沈むと同時に、肉体と脳、両方のパフォーマンスは基本的にゼロに近づくと言われています。

長谷川さん:
僕の場合、4時間半の睡眠時間があれば問題ありません。毎朝3時に起床していますが、睡眠のゴールデンタイムと言われている夜10時〜2時は寝ているんです。

朝のルーティーンとして、現在、仕事で「夢」についての本を編集しているため、起きたらまず夢日記を書きます。

その後、朝6時頃まで3時間ほど読書に費やします。本が大好きで、約20〜30冊を同時並行で読み進めていくのが僕のスタイルです。その後、朝7時のオープンに合わせてジムに行き、高負荷の運動を行います。

朝の時間を自分のために使った後、朝9時から仕事を始めることが多いです。編集者の仕事は会議が多くてたまに寝てしまいますが、早起きを公言しているため他の人から大目に見てもらえることもあります(笑)。 

また、食後に少し昼寝をすると、午後の仕事の生産効率が上がるのでオススメですね。

始業開始の9時までが「自分の時間」なのですが、早起きすると6時間もあるんですよ。このライフスタイルを、「爆早起き×激筋トレ×マインドフルネス」と僕は呼んでいます。

自分のパフォーマンスを120%にして、クリエイティビティを高める。

5時こーじ:
おふたりとも起床時間や朝の過ごし方は異なりますが、共通しているのは運動と瞑想でしょうか?

長谷川さん:
そうですね。質は違うけれども、運動はしていますね。僕はパーソナルジムで高負荷の運動と有酸素運動を毎日交互にしています。最近は水泳も始めました。

早起きも筋トレもマインドフルネスも全部かけ算で、生産性やクリエイティビティを上げるためには、どれ一つ欠けてはなりません。瞑想をすると意識や思考が深くなります。

四角さん:
マインドフルネスをすると、自分の肉体と心が繋がる感覚を得られるようになります。

ただ、そのためにはきちんと身体を動かさなければなりません。早起き、運動、瞑想を自分の丁度いい具合に生活に取り入れることで、「自分の脳と体」というデバイスを一番パフォーマンスが高い状態に最適化していくんです。

iPhoneやPCも現代では欠かせないデジタルデバイスですが、人間の身体こそが絶対に必要なデバイス。使用期限のある有機体なので、オーガニックデバイスと僕は呼んでいます。

その自分の身体をパフォーマンス高く使いこなすことで、仕事の効率もクリエイティビティも驚くほど高まるのです。

ダルそうに出社してくる人を多く見かけますが、その時点で終わっているんですよね。せっかくのオーガニックデバイスを有効に活用できていません

僕はレコード会社のプロデューサー時代、10年間にわたってミリオンヒットを10回出すことができました。「なぜヒットを長期間出し続けられるのか」と取材を受けるたび、「ちゃんと寝て、ちゃんと食べて、ちゃんと運動して、脳と体の高パフォーマンス維持してるだけ」と答えていました(笑)。

長谷川さん:
早起きを習慣化し、1日3時間でも自分の時間を確保したら、1年間で他の人と圧倒的な差がつきますよね。

5時こーじ:
そうですね。仕事の効率などはつい業務時間の8時間いかに上げるかを意識しがちですが、それ以外の時間や過ごし方に目を向けるということでしょうか?

四角さん:
その通りです。時間の作り方もですが、脳と体のパフォーマンスを50%で過ごす人と100%で過ごす人では、1年後の結果が違ってくるのは一目瞭然です。それが10年となれば、もう説明不要ですね。

本気で早起きライフをしたければ、翌朝のことを前日から考えるべきです。仕事の配分を考えながら、「今日は何時に帰って風呂に入り、何時に寝よう」って決めます。そう考えるようになると自然と、「脳のゴールデンタイム」をより有効的に使うようになるんです。午前中が決まれば、一日が決まり、翌日が決まる。

もちろん、仕事が全てではないですが、24時間のうちの8時間というのはかなりの割合です。仕事の成果が出るとより人生が楽しくなりますよね。

長谷川さん:
楽しいから仕事をしているのは、僕も同じですね。本が好き好きで仕方ないので、編集の仕事は幸せです。現在10冊が進行中で6冊は年内に出版する予定です。

どんなに仕事が忙しい中でも毎朝読書を続けているのは、1ページでも前進したいからです。1行でも本を読むと、昨日の自分より一歩前に進めるじゃないですか。

日常の”実験”のくり返しで、自分の個体差を発見せよ。

5時こーじ:
それぞれの早起きのコツを伺ってきましたが、おふたりが早起きを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

長谷川さん:
僕は、会社員を辞めて起業したことですね。新卒の10ヶ月間はリクルートで働いていたのですが、その期間は荒廃していましたね。昼の12時に出社し怒られる毎日でした。

当時、早起きは無理だと思っていましたが、起業して意識が変化し起きれるようになりましたね。二度寝もせず、早く起きたい!と思って毎朝起きています。

孫正義さんの「今日が人生で一番素晴らしくなるように毎日を生きる。」って言葉が好きなんです。

5時こーじ:
四角さんは会社員時代の10年間のうち、最初の5年間は仕事の成果が奮わなかったと伺いましたが、生活や仕事をどう切り替えられたのでしょうか?

四角さん:
社会人最初の2年間は、自分が正しいと思ったことをしても叩かれて精神不安定になる。反対に、周りの言いいなりになって自分に嘘をついて仕事をしても、ストレスで不調になっていた。

どっちにしても、メンタルの不調から体調がおかしくなるならと、20代後半で思い切って、自分の魂は売らないと覚悟を決めたときから、仕事も生活も変わり始めました。

心と体の健康状態は仕事の生産性に明らかに現れます。僕自身、最初の5年間がそうでしたが、不健康だと間違いなくオーガニックデバイスのCPUの能力が低下し、クリエイティビティも生産性も下がります。

身体というデバイスの特徴には個体差があるのに、みんなそれを把握できていないことがダメなんです。自分の特徴をきちんと知らなければなりません。

長谷川さん:
僕も、人間のスペックには大差はないけれど個体差はあると思っています。

家族の中で大学に進学している人はおらず中卒で大工になろうと思っていましたが、中学3年生で恩師に出会い、高校、大学、東大大学院に進学しました。東大に入ったとき、人間のスペック自体に差はないと確信しましたね。しっかり勉強をすれば東大にだって入学できると思いました。

しかし、睡眠時間しかり、暗記方法しかり、人間それぞれに違いはあります。中学3年生であれば、勉強しているときのたった1つの気づきでどうにでも変われるんです。どこに気づきを見つけるかは、個々人によって異なりますよね。

「時間とは自分の命である。」クリエイティビティを上げる秘訣とは!?

四角さん:
人間それぞれの身体にスペック差はないにせよ、個性というか個体差はある。それ以上に、メンテナンスのやり方によって、30代以降からは大きな差が生じるようになる。だから、まず自分に与えられた肉体が、どんな性能のオーガニックデバイスかを把握する必要があるんです。

5時こーじ:
以前、「年齢を重ねるごとに、周りの人間の体力は勝手に落ちていくから、こーじくんは、その早寝早起き生活を続けて、脳と体のパフォーマンスを維持しなね」と四角さんに助言も頂きましたね。

継続することも重要ですが、自分のパフォーマンスやクリエイティビティを向上させるために辞めた方がいい習慣はありますか?

四角さん:
ひとつは飲み会ですね。僕は40歳になるまでほとんどお酒を飲みませんでした。僕の周りの登山家やアスリートなど身体を使う人の多くがお酒を飲まない。ビジネスパーソンにとっても肉体のパフォーマンスは重要なのに、多くが働くことを甘く見過ぎている気がします。

5時こーじ:
飲み会に参加しなければ、夜の3時間を自分に使うすることもできますしね。

四角さん:
寿命がある僕らにとって、時間って命。3時間という自分の命を3000〜5000円払って飲み会に使うか、同じ3時間を1500円の本を読んで自分の投資に使うかー。

多量のアルコールは確実に仕事の生産性を下げます。生産性が高い国は、平日の仕事終わりに同僚や取引先と長時間の飲み会などはしません。ニュージーランドも高い生産性を誇りますが、仕事終わり直前に上司が部下を飲みに誘うなんてありえないんです。なぜならそれは法律違反だからです。

ニュージーランド人は残業しないどころか、午前9時〜午後5時しか働かないことに命をかけてるくらいです(笑)。

長谷川さん:
僕は安い飲食店に行くのを辞めましたね。モットーが「人生は時間と精神のソシャゲ」なんですが、価格の低い店に行くと、店員の接客や他の客の態度で自分の精神が削られるためです。

たまに値段の張るホテルに泊まって集中執筆をすることもあるのですが、それは金銭的な余裕からではなく、投資の考えからです。仕事で成果を出して高級な場所に泊まるのではなく、高級な場所に泊まって仕事の成果を出すんです。

時間と精神に投資をするのも、自分のクリエイティビティや仕事の生産性を向上させるコツですね。

習慣化のコツは”楽しみ”を作ること!自分に最適な早起き習慣を身につけよう。

5時こーじ:
早起きにせよ、自分のパフォーマンスの維持にせよ、習慣化にするにあたって意識していることはありますか?

四角さん:
習慣化するためのモチベーションの維持は、楽しみを作ることに限ります。僕の毎朝のスムージーがまさに「早起きの楽しみ」です。スムージー大好きなんで(笑)。

ジョギングを習慣にしたいのであれば好みのジョギングウェアを揃えるなど、先に楽しみを作ってしまうんです。脳って基本、新しいことをやろうとすると止める構造になってるので、楽しみを準備して脳を少しずつ騙しながら新しい習慣をスタートさせるのがオススメです。

5時こーじ:
朝に誰かと1対1でモーニングの予定を入れるのも、起きなきゃいけないプレッシャーがあるので、僕はオススメです。

それでは、最後に一言ずつお願いします。

長谷川さん:
今日は色々な習慣やTipsの話をしたので、ぜひ1つでも生活に取り入れてみてください。

人生は身体と精神のソシャゲなので、RPGみたいに実験して、自分なりの上手くいく方法を見つけていってください。

四角さん:
そうですね。僕らのやり方と理論を参考にしつつ、ぜひ自分に最適な早起き習慣を今日から探ってみてください。

<文=とにー 写真=井手桂司>


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