渋谷・道玄坂で開催している会員制朝活コミュニティ「朝渋」。
9月18日(火)は特別編『ワークスタイルを語る朝渋』として、新しい働き方・生き方の先駆者、四角大輔さんと石倉秀明さんのお二人をお招きし、「場所や組織に縛られない働き方」をテーマにお話しいただきました。

登壇者プロフィール

石倉秀明さん
2005年、株式会社リクルートHRマーケティング入社。アルバイト、中途採用領域の求人広告の営業としてスタートし、チームマネジメント、事業企画、営業企画などを経験。2009年6月に当時5名の株式会社リブセンスに転職し、主力事業であるジョブセンスの事業責任者として入社から2年半で東証マザーズに史上最年少社長としての上場に貢献。その後、DeNAのEC事業本部で営業責任者ののち、新規事業、採用責任者を歴任し、退職。2016年より株式会社キャスター取締役COOとして活動する傍ら、個人事業主として多くのクライアントの採用や事業立案、営業部門強化のサポートなどを行い、2016年3月、株式会社働き方ファームを設立。

・SNSアカウント
Twitter: @kohide_i
Facebook: 石倉秀明

四角大輔さん
モバイルテクノロジーを活用することで場所の制約を受けないワークスタイルを構築し、ニュージーランドの湖で半自給自足の”森の生活”を、年の数ヶ月は世界中で”移動生活”を送りながら様々なプロジェクトを手がける。
Instagram、多数の連載、公式メディア〈4dsk.co〉を通して独自のライフスタイルシフト論を発信。
アーティスト育成と大自然への冒険をライフワークとしながら、複数の企業の役員やアドバイザー、大学非常勤講師、オンラインサロン『Lifestyle Design Camp』学長を務める。
著書に、12万部を突破し若者のバイブルともなっている、『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』『モバイルボヘミアン』『The Journey 自分の生き方をつくる原体験の旅』など。最新刊に『LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック』

・SNSアカウント
Twitter: @4dsk
Instagram: @4dsk.co

働き方の主権を個人が持てるように

石倉さん:僕が取締役を務めるキャスターという会社では、全従業員約500名がフルリモートで働いています。
時代に適さない古い働き方による制約から解放されることで、働いている人々がより自由になると考えているからです。

参加者の皆さんの中で、満員電車に乗って通勤することが好きな人はいますか。
あるいは、猛暑日にスーツを着て仕事をしたい人はいますか。
多分両方ともいないですよね。
誰も望んでいないこうした慣習に対して、「おかしくない?」と言えない雰囲気があること自体、はっきり言って異常なんじゃないかな、と思ってまして。

僕らは「労働革命で人をもっと自由に」というビジョンの下、既存の働き方から取って代わる働き方を作り出すことを目指しています。
生活に適した自然な働き方を、皆さんと一緒に考えていくことができれば嬉しいです。

何のために働いているかをもう一度考えよう

四角さん:いきなりですが、「なんのために働いていますか?」と聞かれて、あなたは答えられますか。
答えられない方もいるかもしれません。
ぼくは、目的もなくお金のためだけに働くのは絶対に嫌です。
自分のやりたいことを実現するために働きたいです。

お金が目的で働かないためには、「ミニマムライフコスト」を意識することが大切です。
「ミニマムライフコスト」とは、自分が健康的に生活するために必要な最低限の金額のことを指します。
この金額を把握できていない人が意外と多いです。
「ミニマムライフコスト」を把握していないために、「もっとお金が必要なのではないか」と漠然と不安を感じて、自分の人生の時間を無駄に使ってしまいます。
ぼくの場合は20代の会社員時代、一月10万円あれば生活できました。
また、本当に生活コストを下げれば、「無料のキャンプ場で0円で生活することもできる」という心持ちで仕事をしていたため、出世やクビを気にすることなく、やりたい仕事や夢のために集中することができました。

結果として、学生時代から憧れていたニュージーランドに移住するという夢を叶えて、自然に囲まれた自由な生活をしています。
必要な分のお金を稼いだら、残りの時間は好きなことを本気でやることに費やしてください。
好きなことを本気でやっていれば、それが仕事になります。
この話をきっかけに「何のために働いているのか」もう一度考えてみてください。

~関連記事~
「心の声に従い、理想の人生を生きよう!」四角大輔さんが勧める Independent Lifeの極意

オンラインによる弊害は少ない

四角さん:石倉くんは、いつからリモートワークを意識し始めたんですか?

石倉さん:実は、もともと僕は朝8時から夜中の2時まで働くようなスタイルで、働き方を気にするタイプではありませんでした。
ですが、両親が体調を崩した時に、実家の群馬と東京を往復しながら働くことが難しくなり、既存の会社の制度の限界を感じたのがきっかけで、働き方を見直すようになりました。
「自分の場所が変わっただけで、働くのが困難になるのはおかしい。そういう働き方ができないのであれば、できる会社を自分で作ろう」と思い、今の会社を作りました。

井上(朝渋代表):そういう経緯があったのですね。
オンラインの繋がりだけで会社を経営されている中で、人間関係などに関して難しいと感じる部分はありますか?

石倉さん:特別、オンラインだから人間関係を構築するのが難しいかというと、そんなことはないように思います。
オフラインで仕事しているときと同じように、「この人とこの人は合わないな」、「この部署とこの部署は合わないな」と思うことはありますが、これらの事態はリモート特有の問題ではないでしょう。
オンラインでのやり取りは、「リアルでは1・2回しか会ったことはないが、頻繁にSNSやメッセージで絡んでいてちょっと仲がいい人」との距離感に近いです。
その感覚が全員に対して起きています。

また、僕たちの会社では、オンライン上で関係を構築するため、仕事におけるDMやプライベートチャンネルでの会話を禁止しています。
会社の中で情報の非対称性を作らないことで、メンバー同士が疑心暗鬼になることを防いでいます。
これによって、会社の中の情報全てが筒抜けになるため、人間関係を構築するまでにかかる時間は、むしろオフラインよりも短いように感じます。

井上:コミュニケーションツールは何を利用しているんですか?

石倉さん:部署によって使い分けていますが、基本的にはチャットワークとslackです。
ツールは場面に合わせて、適切なものを使うのがいいと思います。
一番簡単なのは、「appear.in」というツールで、アプリのダウンロードや登録が必要なく、URLを発行するだけで誰でもすぐにオンライン会議ができるので、初対面のお客さんとの打ち合わせの時に使用するようにしています。
他には、カジュアルに相談したい時であれば、FBメッセンジャーの電話機能を使用しています。

四角さん:いろいろ試しましたが、ぼくは断然LINE派ですね。
理由は単純で、他のサービスよりもスタンプがイケてるからです。
たとえば、「ありがとう」や「ごめん」といったメッセージを送るにしても、スタンプの種類が多く、自分の感情や雰囲気を一番的確に伝えるのに優れています。
そのため、仕事が決まったらすぐにプロジェクト単位でLINEグループを作るようにしています。

井上:僕もオンライン会議をお客さんと行うことがありますが、対面であれば伝わることが伝わらなかったり、予定よりも時間がかかってしまったりすることがあります。
何かお二人が普段から心がけているオンライン上でのコミュニケーションのコツはありますか?

石倉さん:その話はよく言われますが、「オンラインのせいで、伝えたいことが伝わらない」という問題ではないと思います。
大抵の場合には、そういう人の話はオフラインのリアルな場面でも伝わってません。
オンラインだろうとオフラインだろうと、仕事ができるできないなど、人の能力は変わりません。
ただ単にその原因をオンラインのせいにしがちなだけです。
オフラインの会議で、内職していて話を聞いていない人ってたくさんいるじゃないですか。

四角さん:たしかにそうですね。
コミュニケーション能力が低い人は、オフラインだろうがオンラインだろうが関係ないですね。
まだオフラインの方がごまかしが効く気がするので、コミュニケーション能力が低い人はオンライン化することでより一層大変になるかもしれません。

僕たち自身で働き方を決めていこう

井上:参加者の方々に向けて、最後に一言ずつお願いします。

四角さん:常識や当たり前を疑ってください。
ぼくが今日問いかけた、「なんのために働いているのか」ということをもう一度考えて、自分の人生を見つめ直してほしいです。

石倉さん:これから働くのは「私たち」です。
古い慣習を作ったおじさんやおじいさんたちではありません。
私たち自身で自分たちの働き方を決めていきましょう。
そのためには、働き方を変えることを難しく考えすぎないことが大切です。

オフィスが渋谷にあるのか、オンライン上にあるのかの違いでしかありません。
誰にでもできることなので、難しいことだと思わずにやってみてください。
まずは1日試してみれば、何の支障もないということが感じられると思いますので。

石倉さん、四角さんありがとうございました!

・会場提供: BOOK LAB TOKYO
・Text by 児玉悠太朗(@kodama_yutaro
・Photo by 矢野拓実(https://takumiyano.com

★朝渋のFacebookとTwitterはコチラ!よかったらフォローしてください(^o^)
Facebook /Twitter

★参考記事:
「スタートアップのCEOこそ、朝5時に起きるべき。」渋谷発の朝活コミュニティ「朝渋」プロデューサー、井上皓史さん (HARES.jp)

朝渋をオンラインで楽しもう!

全国どこからでも朝渋イベントを楽しめる!朝渋ONLINEメンバー募集中です。
一緒に朝活を楽しみながら、朝型習慣を身につけませんか?

新サービス・朝渋DOJO募集開始!

朝渋DOJOは、これまで1,500人以上を早起きに変えてきた「朝渋メソッド」を使い、同志と共に目標に向かって自分時間を確保していく早起き習慣化ライフスクールです。

朝を制する者は人生を制す。早寝早起きで 自分時間を取り戻しませんか?

メディア掲載

©︎2020 朝渋 All Rights Reserved.